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ある日突然我が子が死のうとしたら・・・ ~親子セッションより~

これまで、親子さんのメンタルセッションをしてきましたが
少しずつこれまでのことをお話したいと思います。

きっかけは
セッションをされたお母さんの言葉から。

「いまこうして我が子が元気になってきたけれど、
周りで佳苗さんのことを紹介したい方が複数いるの

もっといろいろな親子さんに伝えていきたい。」というお言葉でした。

これまでの相談者は、
・幼稚園のお子さん~高校生(浪人生)さらには 大学生~社会人の方(もうお子さんではありませんね。)までに至ります。

相談内容もいろいろ。

・進学に伴うこと
・今取り組んでいることを継続するかということ
・受験について
・体の不調(起立性調節障害はじめ、適応障害やパニック障害など)
・生活に覇気がない。
・キレやすい。

などなど・・・
本当に様々です。

それでも、セッションの際は、
お母さんの涙はたくさん見ます。

時に、セッションの時に涙が出そうになってしまう事さえあります。

カウンセラーは、感情移入をしてはいけないといわれます。
でも、私は違います。

その子、その親子さんを
全力で受け止めることから始まると思っています。
時に、伝えるには涙なしには伝えられないこともあるのです。

苦しいね。
悲しいね。

そんなことを受け止める時間が必要です。

でも、全力で受け止めて
自分がアリジゴクの中に一緒に入ってはいけないのです。

そのお子さんの未来はきっと輝かしいものがある!と
心より願うことから始まります。

そして、お母さんにも最終的にそのような捉え方をしていただきたいと伝えています。

「子供さんの状況は今とても悲しく辛い現実ですが、
お子さんの感情を追い抜いて悲しい気持ちにならないでくださいね。」
と伝えます。

佳苗さん、そんな親の気持ちもわからないから
そんなことが言えるんだ・・・・。

そう思う方もいるかと思います。

苦しい子供を見るのは、
親として胸が張り裂ける思いですよね。

実は私もかつて、
自分が同じような親の経験があります。

娘が自殺未遂をし、そこから不登校となった日々が数か月続きました。

目の前にいる我が子は、
「自分は、もうこの世界から消えたほうがいいんだ…」という思いで
いつしか、食欲もなくなり、
笑えなくなり、
ふとすれば、
ベランダから飛び降りる衝動を起こすところまで行っていました。
自殺未遂を起こしたのは、
通っている学校での出来事でした。

私が、朝から胸騒ぎがして、
学校に連絡が取ったことで、
廊下に待機していた教員に
ぎりぎりのところで、助けていただきました。

決意し連絡をしなかったら・・・とおもうと
ぞっとします。

翌日からも
飛び降りたい衝動は続きました。

当時5階に住んでいましたから、
昼も夜も、一時も娘から目が離せない日々でした。

車を運転していたら、
高速なのにカギをあけて、ドアを開けようとしたり、
一時も気を緩めることができない現状でした。

幸せな日は
ある日から、毎日監視をしなくてはならない生活になりました。

学校からは、
「お嬢さんを入院させたらどうか」という提案もされました。

でも、
私は絶対それだけはしたくありませんでした。

そんな娘は
今では自分の生き方を見つけて、
試行錯誤ではありますが、
毎日少しずつ踏み出しています。

かつてのことを聞くと、
もう記憶が飛んでしまっているようで、
でも覚えているのが

あなたは生きていればそれでいい・・」と
ママが泣いてくれたこと。

だと伝えてくれました。

そして、
決して悲観的ではなく、
大丈夫!きっと大丈夫!と、きっと明るい未来があるんだ!
苦しいのは今だけだから!と、伝え続けてくれたこと
。」なのだそうです。

後からこの話を周囲に話すと、
「ええええ!そんなことがあったなんて、知らなかった・・・」といいます。

普通に息子のサッカーの応援にも毎週のようにいっていたし、
仕事はスタッフのみなさんにずいぶん支えられましたが、
「自殺未遂」をしたその翌日から、
一緒に外に出ることをしていました。

それはそれは振り返れば、
つらい日々でした。
後悔もありました。

このような仕事をしている立場なのに、
こんなことになるまで気が付かなかったなんて・・・と。

この仕事をしているものとして、失格だと思いました。

でも、自分を責めて、
その時の娘になにか良い事があったでしょうか?

きっと、自分を責める母親を見て、
さらに、自分のせいだと、余計に傷つくのは娘だと思いました。

だから、過去は過去。
たった今、この瞬間から、未来への希望を持つことにしました。

私が母として救われたのは、
人間の脳の使い方を知っていたこと。

そして、周りの協力でした。

家族、仕事仲間。
周囲のおかあさんたち。

状況をしっかり説明し、
理解していただき、
サポートしてくださりました。

過去の娘のことを細かく書くと
まだまだたくさんありますが、
こうして、娘のことを書くことは
娘が書いていいよと言ってくれています。

本人にとっても、
とてもつらいつらい日々でした。

彼女も、
あんな辛かった日を
ママだからサポートしてくれた。

ママが今辛い親子さんたちに
もっとできることをしてあげてほしい。

こんなことから、
もうずいぶん前からこのことを書こうと
決意はしていました。

娘は今年で20歳となります。
自分の足で少しずつ、彼女らしい生きかたを探しています。

生きていれば・・・。
きっとなにかいいことがある!

不登校
ひきこもり
進学の悩み
いじめ

色々な子供さんの悩みは、
親子さんと一緒に話すことで、必ず出口があります。

出口が必ずある!と思えないのは、
方法が見つからないから。

大丈夫です。
きっと、その子、その親御さんにあった方法が見つかるんです。

私は一般的なマニュアルは書けません。

だって、ご相談を受ける方々、みなそれぞれ違う良さがあり、
少しだけ困った思い癖もあるから。

その親子さんとじっくり向き合い、対話し、
そうなってしまった原因がわかれば、
あとはその方法を、親子さんの対話から
見いだせることができます。

あの日から、
私は今までのメンタルトレーニングやケアの活動を
さらに本気で打ち込むようになりました。

もう
一人でもあんな思いをする親御さんを増やしたくない・・。でした。

娘がそうなったきっかけは
「進学」についてでした。

これまでも、いじめや部活で辛いときも乗り越えた彼女が、
進学のことで追い詰められていることに
親として気が付いていたのに、
もうちょっと頑張ってもらえたら・・とおもった

親のエゴが原因と感じています。

でも、親ってみな子供がかわいいからこそ、
これまでの歩みを未来につなげたいからこそ
つい親のエゴが起きてしまいます。

でも、子供は親の所有物ではないんです。

子どもが決意をしたことを、
どれだけ本気になって向き合って話せるか。
そして、受け止めるかです。

いま、息子も受験の真っただ中ですが、
毎年この時期から、進学のことで悩まれている親御さんはたくさん見てきました。

中には、目標の学校に合格してから、進学に対しての違和感が
徐々に出始める子も見てきました。

もちろん、気が付いてから本気で向き合うことが大事ですが、
その予兆は必ずあります。

親は、「がんばりやさんのうちの子に限って!」というのですが、
頑張り屋さんで、これまでいろいろと頑張れる子だったから、
そうなってしまうのです。

これまでのクライアントさんも
すべてこのケースに当てはまります。

スポーツで頑張ってこれた子。
勉強に熱心に取り組めた子。
人一倍優しい思いやりのある子。

特徴はまだあるのですが
とにかく、うちの子に限って・・・はありません。

誰にでも起きてくることなのだと、
私も身をもって感じてきました。

お願いです!
お母さん、お父さん、
子供の悲鳴に、耳を傾けられるようにしてくださいね。

これは、私たち親子の願いでもあり、
今では、すでに前を向いて歩み始めた親子さんからの願いでもあります。

最後に、このブログを書こうと思った
きっかけを作っていただいた、Nさん、ありがとうございました。

子供たちの明るい未来はきっとある!


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