学習の基礎力を育てよう!~家庭学習参考メモ♪~
ある日の授業。
「上手にその事実をどれだけイメージできているか」をそれぞれの子ができるか見てみました。
私が読んだある文章は「惑星」についての説明文です。
読み始めは、どの子もさほど興味はなかったようでした!
なぜなら、それぞれ音読をまわして行ったので、「内容より読むことが必死』だったようです!
そのつどコメントなどいれながら読んでいくと、だんだんその文章に心が惹かれてきたようで、子どもたちは真剣に聞いてくれました。
私は文書を読み終わった時、
「さて!では、この箇所、文章を読んでない誰かに、この文の意味を上手に伝えようとしてご覧!
絵で書くとどうなるかな?」とお題を与えました.
その文章と「太陽から近い惑星が水星・・というように、太陽から順々に惑星の名前がかいてある文章」でした。
そう。
この子たちが、どうとらえているか知るための時間です。
これがこどもたちが書いた絵でした。
わたしはいつもちょっと意地悪をします。
「順序がわかるように書いてね」とか、「ならべて書いてね」と言うことをさらっと伝えましたが、強調して伝えることはしません。
正解を書かせようとすると、子ども本来の力が見えてこないからです。
私のレッスンでは、「絶対の正解というのはない」と常に伝えますから、先に正解ともいえる様な結論を伝える事は絶対にしません。
さぁ!
みなそれぞれの絵がかけました。
これらの絵を見て、大人の何を皆さんは感じるでしょうか?
そして子どもたちにどう伝えますか?
★イラスト3枚目★
順番をわかりやすく示したのは、一列にならべた子の絵でした。
→太陽から順々に遠ざかるさまが、説明しやすく書いてあります。
★イラスト2枚目★
イメージで想像して書いた様子でした。惑星が点在しています。
→説明文としての『説明のためのイラスト』としては不十分でしたが、創造性を使ったイラストになりました!
★イラスト1枚目★
真ん中から線を引いて書いた絵
→この子は、途中他の子の見て自分と違って書き直した子でした。
はじめは、イラスト3枚目の子のように、一列に書いていましたが、周りの子が太陽を中心に書いているのが目に入り、少し頭が混乱したまま完成させてしまった様子でした。
どんな形でもまずは自分の頭でしっかりイメージすることが大事。
「自分の力で考えてすればそれが正解なのだから、自信を持って書いてみようね!」と最後に伝えました。
さて!
ここまでは、自由性を尊重する時間でした。
ただ、ここからが、この子たちの感じる・気づく時間です。
物事をどう脳でとらえて理解するか?
それをどう表現するか?
これらは学習はじめ、すべての生活の基礎となります。
みんな正解だけれど、ベストなものがあるかもしれない!
この日は『人に説明するにはどの絵が一番伝えやすいかな~』とみんなで考えました。
佳苗先生は、どういうために書くってちらっと伝えた事を覚えている?と。
すると、みんなはお互いの絵を見て考えました。
イラスト3にみんなの意見は集中しました!
「もし、誰かにこの文章をわかりやすく伝える」場合は、この絵がわかりやすいかもね~!
うん!でも、みなよく想像してくれたよ!」
最後は必ずこんな言葉で締めます。
答えは『教える』のではなく『感じて知る』
ここですべてを感じる子もいれば、なんとなく気がつきそうな子もいるでしょう。
でも・・・確実にこの子たちが変化している。
自分のペースで!
その変化を私たち大人が、楽しむ事が大事だと思っています!